2017年2月7日火曜日

子ども劇場おやこ劇場富山・石川連絡会 運営委員学習会

2月5日(日)は、 米川祥子先生をお招きし、「今の時代に適応した「劇場」って?!」というテーマで、 講演いただき、グループ討議をしました。

▼野々市・白山の発表の様子▼


「エンパワーメント」という言葉を知っていますか?
 他人に自分のことを理解してもらうことで、勇気がわいてくること。
自分の話しを聞いてもらえるだけで、プラスの感情が内側から湧いてきます。

そういったことが、子育て中にはとても必要になってくると、冒頭で熱く講演して下さる米川先生。

人間の赤ちゃんは、ホニャホニャしていて、生まれてから1人では何もできません。
生物学的にそんなほ乳類は人間以外ないのだとか。
だから、たくさんの大人で赤ちゃんを囲んで育てるというのは、 人間にとって自然な子育てだそう。 

身体の発達に比べ、心の発達は目に見えない分、悩みが多いのですが、乳児期、幼児期、青年期の時系列に沿って、とてもわかりやすく教えていただき、頷いてばかりでした!


▼講義のメモです▼

★乳児期 → 「合わせてよ〜♡」

人の顔、人の目、人の声が大好きで、語りかけると動いて反応します。
顔を合わせ、目を合わせ、語りかけることが大切!
そして、情緒を合わせることがとても大事。
泣けば抱っこされてユラユラトントンしてもらって。
落ち着いたら大人も動きは落ち着いて・・・など、
とにかく「合わせてくれる人」を大好きになります。
それが、安心感となり、人を信じること、自分を信じることに繋がって行きます。
安心できる人の前だからこそ、「イヤーぁぁぁぁぁぁ」って、大泣きして自分を出せる様になる。ちゃんと育った証拠♪
4〜5歳になると、情緒のコントロールの仕方を体験していない子は、情緒のコントロールができないので、幼少期の「合わせる」ってとても大切。


★幼児期 → 「ボクのこと、わかってよ♡」

9つまで(最後の子ども時代)とにかく、「わかってやること」が大切。
ほ〜か、ほ〜か、そ〜か、そ〜か、と、気持ちを受け止めること。
みてほしいというポケットがあるとしたら、それを満たしてあげるイメージで♪
子どものポケットを埋めてやらなかった積み残しが、青年期の問題として現れる。
将来のことを考えると、どんなにイライラ・・したとしても、ポケットを埋める方が後々楽!
たくさんの大人達で、みんなでポケットを満たしてあげるといい。

自己中で、現実と非現実の区別がつかない時期。
子どもの想像力はたくましく、空想の世界・ファンタジーは大切であり、空想を否定してはいけない。なぜ子どもが「わくわくイキイキ」しているかというと、それはファンタジーがあるから。
大人になって現実に直面した時の乗り越える力、生きる力となっていく。



▼改めて、劇場の役割▼

地域の方々を繋げ、たくさんの大人で子ども達を囲みポケットを満たしていくこと。
異年齢の関わりの体験をつくり、ファンタジーに浸れること。

現状の「子ども劇場」はどうか?
うまくいっていること、うまくいっていないこと、 どうなっていたらいいか?具体的には何をするか? の4つの方向性からグループ討議をし、発表しながら 他地区の劇場からアドバイスをもらいました。


それぞれの地域の課題が、学習会をキッカケに1歩でも前に進むといいなぁと思います♪
皆様おつかれさまでした。
先生ありがとうございました!